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涼宮ハルヒの驚愕

涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版涼宮ハルヒシリーズの原作小説最新作、涼宮ハルヒの驚愕を読みました。(以下、ネタバレあり) ちょうど4年前の6月1日に発売が予定されていたものですが、無期延期の末やっとの発売です。分量は倍増(?)し、前後編の2巻組となりました。

内容は前巻「涼宮ハルヒの分裂」の続きですが、α、βの両エピドード共に、それなりに楽しめました。意味もなく長くしすぎているように感じたところもありますが、シリーズとして重要な話もあったし、とりあえず満足です。この分裂〜驚愕でまた1つ映画が作れそうですね(笑)

このエピソードのメインヒロインとも言えそうな「昔からキョンは変な女が好きだから」の件の少女、佐々木も凄く良かったです。ハルヒと対比させた設定も凄くうまいですね。途中、このまま敵になるのかとヒヤヒヤしましたが、結果的には最後まで良い扱いでした。ぜひ(できればファーストネームも設定して)再登場させて欲しいですね。何より、ハルヒとの三角関係ネタはまだまだ消化不良ですし(^^;)

なお、前巻の感想でキャラクターデザインが彼女に合っていない、みたいなことを書きましたが、今回の(後編の)表紙はなかなか良かったです。このくらい頭身があったほが良いですね。

また、意外な新キャラ、渡橋ヤスミも良かったです。彼女の再登場はあるのでしょうか?

あとがきによると、4年もかかってしまったのはどうやら単純に書けなくなったという理由みたいですね。これだけの大ヒット作品ですから、そういうプレッシャーもあるでしょう。そして、それを理由に延期することが許される作家でもあるのでしょうね。次作もいつになるか分かりませんが、のんびり待ちたいと思います。