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2002.02.12

スカートの下地処理。このパーツは段差がひどいです。1パーツなので抜きに無理があるのかも。お尻のところのスジボリは太すぎるので埋めて掘り直しました。

この原型師さんの作品は、以前に霧島マナを作ったときにも思いましたが、なんていうか表面処理が甘いですね。彫刻刀の刃の痕のようなものがそのまま残っている部分もあって、ヤスリがけしてると自分のミスなのか元々なのか分からなくなってきます(^^;) 各部のモールドにも手抜きが多いです。私が今までに作ってきた他の原型師さんの作品と比べると、明らかに1ランク下と評価せざるを得ません。ポーズとか全体の雰囲気はとてもいいので惜しいです。時間をかければ改善できる部分だと思うので、これは能力云々ではなく努力の問題ですね。才能があるのに努力しないタイプですね(笑)

模型に限らず芸術作品においては、努力だけではどうしようもない自分の限界を感じてからが本当の勝負。それでも上を目指そうとあがいて生み出した作品には独特の躍動感が生まれ、それは多くの人を感動させます。努力すれば簡単にクオリティが上げられるのにそれをしないというのは、初心者の域だと言ってもいいかもしれません。でも趣味としてはそのレベルで満足してしまうのがいちばん楽しいのもまた事実。私もこれについてはまだまだ葛藤があります(^^;)